レトルト食品は調理済みの食品ですが、保存料や殺菌料などの食品添加物が使われていません。しかし、殺菌方法や容器の構造によって十分な安全性が確保されているため、常温で長期間にわたる保存ができるようになっています。
今回のよみものでは、レトルト食品が長持ちする理由について解説します。
身近にありながら、意外と知らないレトルト食品の秘密。カレーやスープなど多くのレトルト食品を手掛けるNISHIKIYA KITCHENの製造工程もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
レトルト食品はなぜ長持ちするの?
温めるだけで食べられて、そのうえ常温で日持ちがする便利なレトルト食品。調理済みの食品がパックに入っているため、ご家庭では調理の時短に役立っています。
ところで、レトルト食品は調理済みなのに、なぜこれほど長持ちするのでしょうか。私たちの生活の身近にある商品でありながら、意外とその仕組みを知らない方も多いかもしれません。
そもそも「レトルト(Retort)」という言葉には、蒸留釜という意味があります。レトルト食品は、製造の際に加圧加熱殺菌での処理を行うことから、レトルトと呼ばれるようになりました。また、食品の入ったパックは「レトルトパウチ」と呼ばれ、加圧加熱殺菌の処理に適した構造となっています。
つまり、レトルト食品は特殊な容器に充填し、特殊な方法で殺菌することにより、常温で日持ちする仕組みになっているのです。
以下では、レトルト食品の殺菌方法やレトルトパウチの仕組みについて、詳しく解説していきます。気になるレトルト食品の秘密に迫りましょう!
レトルト食品の殺菌方法
レトルト食品は、レトルトパウチなどの容器に詰めた状態で加圧加熱殺菌を行います。
高温・高圧の状態にすると、食中毒の原因となったり、食品を腐敗させたりする常温発育の真菌などの細菌を殺菌することが可能です。
たとえば、食中毒を引き起こす大腸菌のO-157や、毒素が強く高温に耐えることで知られるボツリヌス菌も、この方法であれば殺菌できます。
レトルト殺菌装置では、120℃で4分間以上にわたり高温・高圧で殺菌するのが一般的です。加熱には熱水や蒸気などが用いられ、さまざまな真菌などの細菌を殺菌できる特殊な環境が作られています。
なお、レトルト食品は食品衛生法で定められていることから、保存料や殺菌料などを使用できません。加圧加熱殺菌により安全性が確保されているため、こうした食品添加物を使わずに、常温で長期間の保存に対応できるのです。
レトルトパウチの仕組み
レトルト食品の安全性を確保するうえでは、前述の殺菌方法のほかに、レトルトパウチ自体も重要な役割を担っています。
レトルトパウチは特殊な構造をした袋で、内部に食品を入れたまま密封状態が作られています。そのため、加圧加熱殺菌後も商業的に無菌状態(常温で発育する微生物がいない商業的無菌状態)を保てるのが特長です。
レトルトパウチは一般的にポリエステル・ナイロン・アルミ箔・ポリプロピレンによる4層の構造をしています。こうした構造によって、圧縮や落下などに耐えられる強さを備え、さらには内部の食品が空気や光による影響を受けるのを防いでいます。
レトルト食品の包装は、食品衛生法により規格が決められています。加圧加熱殺菌や流通の過程で生じる衝撃に耐え、破損しないためには十分な強度が必要です。また、食品の品質を保つ目的から、遮光性があることや気体が入らないことなども重要なポイントとなっています。
NISHIKIYA KITCHENのレトルト食品のこだわり
カレーやスープをはじめとして、多彩なレトルト食品を手掛けるNISHIKIYA KITCHEN。当社の食品には、ご紹介したレトルトの殺菌方法が採用されており、保存料や殺菌料などは使用していません。
さらには、おいしさにこだわるため、食品の基本となる水や塩まで選び抜いた材料を使っています。
ここでは、そんなNISHIKIYA KITCHENのレトルト食品が出荷されるまでの製造工程をご紹介します。
NISHIKIYA KITCHENの製造工程
初めに、工場へ入荷した原材料のチェックを行います。賞味期限や外装などに問題がないか、確認のうえで製造工程へと進みます。 |
レシピにしたがってソースや具材などを調理し、レトルトパウチに充填します。 NISHIKIYA KITCHENの本社工場では、厚生労働省の求める衛生管理制度「HACCP(ハサップ)」に則り、徹底した衛生管理が行われています。 |
殺菌トレーにレトルトパウチを並べて、レトルト殺菌装置の中へ入れます。120℃・2.2気圧の状態で、パウチを丸ごと加圧加熱殺菌します。 |
殺菌が完了したら、次はX線による検査です。商品の中身をX線探知機でチェックして、異常がないか確認します。 |
最後に行うのは、自社検査です。人間の五感を使って評価する「官能検査」のほか、「品質検査」や「微生物検査」を実施。 複数の厳しいチェックを経て、お客様のもとへ商品をお届けしています。 |
ご家庭で温めるだけで、簡単に食べられるレトルト食品。工場では原材料やレシピにこだわるのはもちろん、安全面にも多くの時間と手間をかけています。
NISHIKIYA KITCHENの工場では、一つひとつの商品を大切に製造しています。手間暇かけて作られたレトルトのカレーやスープを、ぜひご自宅で味わってみてください。
NISHIKIYA KITCHENの人気商品
最後に、NISHIKIYA KITCHENの人気商品をご紹介します。気になる味が見つかったら、ぜひオンラインショップでお買い求めください。
【通販限定】定番お試しセット(6個入)
NISHIKIYA KITCHENで人気の6商品をセレクトした、特別なセットをご用意しました。定番のカレーやスープをセレクト。オンラインショップ限定のセット内容で、送料無料となっています。初めての方もぜひご利用ください。お一人様2セットまでご注文いただけます。
※セット内容:レモンクリームチキンカレー、ビーフカレー、豚の角煮カレー、南インドのクリーミーフィッシュカレー、コーンポタージュ、北海道産かぼちゃのチャウダー
レモンクリームチキンカレー
初めての方にもおすすめしたい、NISHIKIYA KITCHENで一番人気のカレーです。爽やかなレモンの風味と、まろやかな生クリームがマッチした、絶妙な味わいのソースが魅力。程よい酸味が食欲をそそります。幅広い方から好まれる、食べやすいクリーミーな甘口に仕上げました。多くのお客様からリピート購入をいただき、根強いファンの多い商品です。ぜひ一度ご賞味ください。
コーンポタージュ
お子様からご年配の方まで、スープの定番メニューとして人気のあるコーンポタージュ。NISHIKIYA KITCHENのコーンポタージュには、コーンのとろける甘みと旨みがぎゅっと詰まっています。濃厚で口当たりがよく、素材の魅力を生かした仕上がりが特長。シンプルながら、コーンのおいしさを贅沢に味わっていただけます。初めてご注文いただく方にも自信をもっておすすめできる商品です。
今回は、レトルト食品が長持ちする理由について解説しました。
レトルト食品の製造工程では、調理済みの食品をレトルトパウチに詰めたうえで、加圧加熱殺菌が行われています。
特殊な方法で殺菌し、強度や保存性の高い容器を使用しているため、保存料や殺菌料が使う必要がないのです。身近にあるレトルト食品を、ぜひ今後もご活用ください。