「芋煮会」ってご存知ですか?
にしき食品本社のある宮城県や東北地方では秋の食文化として開催される宴?です(笑)
今回は芋煮会を全国の皆さんにご紹介!
また、新常識!? 芋煮カレーうどんもご紹介!!
目次
芋煮ってなに?
「芋煮」は里芋を主役にこんにゃく、ねぎ、きのこ、ごぼう、肉などを入れた鍋料理で、宮城県や山形県など東北の秋の味覚として広く親しまれています。
芋煮文化が有名な宮城県と山形県ですが、隣県にも関わらず具材や味付けが異なります。
宮城県の味付けは味噌味で豚肉を使用するのが主流ですが、山形県では基本的に牛肉を使用し醤油味になります。
芋煮会の起源は? どうして河原?
「芋煮会」は江戸時代に最上川の河原で松の枝に鍋をつるして皆で芋を煮て食べたのがはじまりと考えられています。
宮城県・山形県では年中行事の一つとして「芋煮会」が位置づけられており、学校、地域、友人、家族、職場などあらゆる繋がりで「芋煮会」が開かれています。
ここ数年は大勢で集まりにくいご時世ではありますが、これからの時期、秋のキャンプなどにもってこいの芋煮。
少人数でも、ご家庭でも美味しく楽しめるのでぜひ味わっていただきたいです!
山形県では芋煮の〆はカレーうどん
さて、そんな秋の食の風物詩「芋煮」ですが今回ニシキヤキッチンスタッフは、山形の芋煮の〆は「カレーうどん」が常識という情報をキャッチ!
カレーと聞けば試さずにはいられない我々は秋を待てず、まだ夏真っ盛りの7月に取材を敢行!(笑)。
あっつあつの芋煮とカレーうどんを食べに、ロッジとキャンプ場も併設された宮城県秋保町にある『木の家』にお邪魔してきました。
Let’s IMONIKAI !!
名取川の河川敷が目の前の『木の家』。
芋煮をするならここしかない!というようなロケーションの中、レッツ芋煮スタート~。
まずはこれがないと始まらない里芋。里芋から煮込んでいくので初めに皮を剥いていく。
次に長ネギ、舞茸、こんにゃくも食べやすい大きさに切っていきます。
こんにゃくは味が染み込むように手でちぎるのが芋煮の主流なんだとか。
さて、材料を切っている間に火おこしです!河原の醍醐味といったら石釜で芋煮を作ること!
河原から適当な石を運び、組み上げ、薪で火を起こします。
繰り返しますが撮影時は7月です。果たして芋煮まで辿り着けるのか…。
やっとの思いで鍋のセットが完了!
鍋に里芋と水を入れ、アクを取りながら中火で柔らかくなるまで煮ていきます。
里芋が柔らかくなったらだし醤油、砂糖、酒、こんにゃく、牛バラ肉、舞茸を入れ、牛バラ肉に火が通ったら最後に長ネギを入れ、一煮立ちさせたら完成!!
いざ実食!これは苦労が報われる美味しさです!里芋がねっとりと柔らかく、牛肉の旨味とやや甘めの醤油味がいくらでも食べられてしまいます!
また、河原で食べる芋煮は格別で、煙が目に染みるのもスパイスの一つです。
実習生にも食べてもらおう
ニシキヤキッチンを製造する「にしき食品」では外国人技能実習制度を取り入れています。
これは日本の技術や知識等を開発途上地域等へ移転することによって、経済発展を担う「人づくり」を目的とした制度です。
私たちは2017年よりこの制度を取り入れており、2022年には入社した4期生も含め約45名の技能実習生と一緒に働いています。
フィリピンから来日した技能実習生は会社の近くの寮で集団生活を行なっています。
今回は東北の文化として会社で試食してもらいました。試食したのは今年で来日5年目になるサラさんと、クリスティンさん。二人とも山形風の芋煮は初体験!
「味噌味も美味しいけど醤油味も美味しいです!ラミカーヨ!(現地の言葉でとっても美味しいという意味)」。
東北文化の芋煮は技能実習生からも好評でした!
芋煮カレーうどんて本当に定番なの?
芋煮カレーうどんについて少し調べたところ、山形県の公式HPにも記載されていました!
どうやら実際に山形県では超定番の〆として愛されているようです。
そもそも山形県内でも地域によって食材や味付けが異なる芋煮ですが、ある地域では最後の残った汁にうどんを入れて食べるのが定番だったようです(これだけでも絶対美味しそう!)。
それがいつの頃からか市販のカレールゥを入れるこの食べ方が定着したそう。
確かに和風の鍋の〆にはうどんが食べたいし、カレーも煮込み料理だし…。と考えてみると、とっても合理的なアイデアです!笑
今では「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」にも山形のグルメとして参加しているようです!
芋煮がレトルトで発売!?
ニシキヤキッチンでは冬の新商品として、日本各地のお鍋をお手本にした和風スープを発売。
そのシリーズには山形県の芋煮と宮城の芋煮もラインナップ!
どれも本格的な味わいとなっています!ぜひお楽しみに!
もちろんレトルトですので、石窯を作って薪で火おこしする必要はありません(笑)。
個人的に今回の芋煮カレーうどんが美味しすぎたので、新発売される芋煮のアレンジメニューで好きなカレーと合わせて、ニシキヤキッチン流の芋煮カレーうどんを今から妄想しています!