私たち、NISHIKIYA KITCHENは、宮城県岩沼市にあるレトルト食品専門メーカーです。
東京と宮城に実店舗を構え、レトルト商品は100%自社で製造しています。
1939年に佃煮屋として創業し、1975年にレトルトを導入して以来、長年レトルト専門に技術を磨いてきました。
私たちは、水や塩、調味料、素材選びにとことんこだわり、化学調味料・着色料・香料を
一切使用せず、素材を生かした「ごちそうレトルト」を作っています。
佃煮製造業からスタートしたにしき食品が、なぜレトルト製造業を行うことになったのか、なぜ現在の「素材にこだわる」味づくりを行うことになったのか、にしき食品の70年の歴史と共に現在のスタイルに至るまでの背景や想い、これからをお伝えします。
目次
佃煮からレトルト食品へ
1939年、創業者の西木寛一は佃煮製造業を始めました。その後1952年3月19日に西木食品製造株式会社としてにしき食品は創業しました。
その後も佃煮製造業を続けていましたが、佃煮製造業の未来に危機を感じはじめます。
減塩・減糖した佃煮は日持ちがしなくなるため、新たな殺菌技術であるレトルト殺菌に目をつけました。
そして1975年にはレトルト殺菌装置の導入を決定。
こうして佃煮製造業からレトルト食品専門製造業を行うことになりました。
味づくりへのこだわり~きっかけはタイマーさんのひとことから~
私たちが素材にこだわり始めたのは1980年代半ば。そのきっかけになったのは、あるタイマーさんの一言でした。
「ここの水はカルキ臭くて飲めない」。従業員が飲めないような水でおいしい商品は作れないと思い、そこからさまざまな浄水器を試しました。
その結果、現在は蔵王山系と甲子旭岳を水源とする水を丁寧に濾過して使用しています。水を変えたことがきっかけで、他の素材にもこだわりはじめ、塩や砂糖、油など基本の食材から見直していきました。
そこが、現在の化学調味料・香料・着色料不使用の味づくりへと繋がっていきます。
現地の味を学ぶインド研修
味づくりへの想いは次第に強くなり、2010年、「カレーの本場・インドのカレーを学ばずして本当のカレーは作れない」と一大決心をし、インドに研修に行くことにしました。
インドに10年通いやっとの想いで作ったのがインドカレーシリーズ。
本場インド人の方にも喜ばれる、ニシキヤキッチンを代表するシリーズとなりました。
ないなら作る~生のカレーリーフ~
特に「カレーリーフ」は、インドではスパイスとして用いられ、特に南インドのカレーには欠かせないもの。
日本で広く流通しているカレーリーフはそのほとんどが乾燥している状態のもので、インドで味わった、爽やかな香りはフレッシュなカレーリーフでなければ出すことが出来ませんでした。
「ないなら作ってしまおう」と考え、地元の農家さんを何軒も周り、やっと、蔵王の農家さんに栽培していただけることになりました。
農家さんと約3年の歳月をかけて栽培・生産体制を整え、安定した量のカレーリーフを育てることに成功しました。
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「にしきや」から「NISHIKIYAKITCHEN」へ
2011年から始まった自社ブランド『にしきや』は、2021年に『NISHIKIYA KITCHEN』へと生まれ変わりました。
2020年は自粛生活を余儀なくされ、おうち時間が増えると共にレトルト食品の需要も増加し、その価値観も大きく変わってきました。にしきやのブランド立ち上げから約10年、生活様式が変わり、改めてブランドの使命を見つめなおしたことがきっかけです。パッケージもすべて一新し、新たなスタートを切りました。
NISHIKIYA KITCHENのこれから
リブランド後、コロナ禍での巣ごもり需要も後押しとなり、全体の売り上げが伸長しました。生産量増加に対応するため、新工場を建設中です。
レトルト食品を「手抜き」ではなく、「カンタン」にすること。
それこそが私たちの使命です。
皆さまが、「カンタン」で生まれた時間で大切な人との大切な時間をお過ごしいただけますように。
私たちは"世界の料理を「カンタン」に"の想いでこれからもモノづくりを続けてまいります。