NISHIKIYA KITCHENのある地元・宮城県の素材を使用して、
素材の美味しさや魅力を最大限に引き出した「宮城の素材シリーズ」。
その「宮城の素材シリーズ」の食材を求め、日々探検を続けているのが、「宮城県のおいしい発見し隊」です!
2023年春「宮城の素材シリーズ」から発売されるのは、
宮城県仙台市で収穫された「ちぢみ雪菜」を使った「ちぢみ雪菜のチキンカレー」。
今年で3年目の販売となります。
今回のよみものでは、生産者さんを訪問してきたレポートと、商品のポイントをお伝えします。
仙台市の農家・加藤さん
ちぢみ雪菜が育ったのは、仙台市宮城野区岩切というところ。
ここは仙台平野を潤す、泉ヶ岳の伏流水に恵まれた広大な農業地。
車一台がぎりぎりの農道を、奥へ奥へと進んだ先に、ハウスが立ち並んでいます。
ここで雪菜を育てる加藤さんは、代々農業を受け継いで35年。
現在、ご夫婦でお米やねぎ、ほうれん草、空中かぼちゃ、そしてこの雪菜を育てています。
素材を生み出す、種まき体験
私たちがはじめに訪れたのは、10月下旬のこと。
この日は種まきをするとのことで、実際に体験させていただけることに。
これが思ったよりも難しい。
このふかふかの土の上をまっすぐに進むのが、簡単そうでとても難しいんです。
「この土はね、年に2回米ぬかや野菜くず、稲わらを発酵させたものを混ぜ込んでいるんですよ」と加藤さん。
なるほど。農薬を使わずに、畑にある素材を生かした土づくりは加藤さんならではのアイディア。
養分を含んだふかふかのベッドに包まれている雪菜もきっと喜んでいるはずですね。
今後の成長に期待して、私たちはこの日、ハウスを後にしました。
待ちに待った、収穫体験
収穫したのは、2月上旬。
雪が降り積もる農道をおそるおそる進むとにっこりほほえむ加藤さんが出迎えてくれました。
種をまいたあの日から、地上15cmほどに育った雪菜は、葉が縮まり、緑色が濃く成長していました。
雪菜は予想以上に葉の部分がしっかりとしていてかき分けるにもひと苦労。
ようやく根が見えたところで鎌で刈ります。
「手塩にかけて育てたわが子を、送り出すような気持ちになる。」
こうして、ひとつひとつ丁寧に収穫しているそうです。
加藤さんは「つくる人の顔や、つくられた過程を知るとよりおいしく感じるよね」と語ってくださいました。
私たちのこうした取り組みにやさしく寄り添ってくださる姿にすっかり心奪われてしまいました。(本当に素敵な方!)
ちぢみ雪菜のチキンカレー
宮城県の特産品「ちぢみ雪菜」。
加藤さんが育てるのは「三景雪菜」という品種で香りや雪菜独特の苦みが強いのが特長です。
霜が降る季節には、寒さに耐えながら葉を縮め、甘みを蓄えていきます。
インド料理から着想を得て
ニシキヤキッチンではインドに10年通い、本場のインドカレーを学んできました。
ちぢみ雪菜のチキンカレーはインドの青菜カレー「サグチキン」や「パラックパニール」から着想を得て、企画をしました。
素材のこだわり・開発秘話
葉物野菜は、レトルトの原料に使用すると、色や風味が落ちてしまい、これまで商品化が困難でしたが、
ちぢみ雪菜は、色味・風味が残りやすいという特長がありました。
ちぢみ雪菜のチキンカレーに使用している雪菜は、種まきから収穫までの期間を通常より1か月ほど伸ばしたタイミングで収穫。
色味・風味が濃いため、カレーにしても雪菜のおいしさがしっかり感じられます。
冬の寒さに耐え、ほろ苦さの中に青菜の香りと甘みが凝縮。
旬に収穫したちぢみ雪菜のおいしさをチキンカレーにしています。
ぜひ「宮城の素材」を体感してください。