
牛すじをトロトロになるまで煮込み、カレーに合わせて作る「牛すじカレー」。牛すじはじっくり煮込むことで柔らかくなり、いい出汁もとれるため、スープや煮込み料理に最適な食材です。
しかし、下処理が面倒で手間がかかるというイメージから、なかなか家庭で料理する方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、家庭でも気軽に作れる牛すじカレーの作り方をご紹介します。
目次
牛すじカレーをお家でも作ってみよう!
柔らかく煮込んだ牛すじは、口の中でほろりとほどける筋と、とろけるゼラチン質の濃厚な味わいが魅力です。牛すじ肉とは、アキレス腱などの筋張った部分のお肉の総称を指します。もともと臭みが強く肉質も硬い部位ですが、しっかり下処理を行い、長時間煮込むことでとろけるような柔らかさになります。
牛すじの調理には手間や時間を要するため、家庭で頻繁に料理することは難しいかもしれませんが、煮込み料理に使うと格別のおいしさです。定番の牛すじ煮込みやおでんの具としてはもちろん、煮込み料理であるカレーとの相性も良好です。ぜひご家庭で牛すじカレーづくりにチャレンジしてみましょう!
牛すじの調理に圧力鍋を使うと、短時間で柔らかく仕上がる!

煮込み料理は、長い時間をかけて煮込むことで味がしみ込み、柔らかく仕上がります。そこで圧力鍋を使うと、時間短縮につながります。特に、硬さのある牛すじ肉の調理では、短時間で柔らかく仕上げやすくなるのがメリットです。しかし、圧力鍋は通常の鍋に比べて高価で、故障や不調といった心配ごともあります。用意していないご家庭も多いでしょう。
とろける食感の牛すじカレーは、圧力鍋を使わなくても作ることができます。圧力鍋は、加圧途中で蓋を開けられないため、アクをとれなかったり加圧時間が違うものを一緒に煮込めなかったりと、圧力鍋ならではの問題に直面することもあります。また、圧力鍋で煮込んだからといって必ず味がしみ込むとは限らないため、時間をかけて様子を見ながら煮込んだ方が思い通りの味に仕上がるかもしれません。
一般的な鍋で煮込む場合、煮込み時間は1時間半~2時間程度が目安となります。調理時間に余裕があるときは、弱火でじっくり煮込んでおいしい牛すじカレー作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。手間をかけた分、格別なおいしさを味わえます。
牛すじカレーの基本レシピ
牛すじの下処理方法(下ごしらえ)
・下ゆで(アク抜き)
1.表面についた血や汚れを落とすために、水できれいに流す。

2.鍋に牛すじとたっぷりの水を入れ、火にかける。牛すじは火を通してからの方がカットしやすいため、この時点でカットする必要はありません。沸騰したら中火〜強火で5分ほど茹で、アクをしっかり取り除く。

3.茹でこぼしをしてザルにあげ、流水で表面のぬめりや汚れを洗い流す。

4..アクのついた鍋をしっかり洗い、再び水から牛すじを茹でる。臭みをとるために、ねぎの青い部分とスライスした生姜ひとかけ分(分量外)を加えて茹でると良い。中火にかけて沸騰したらアクを取り、弱火にして1.5〜2時間ほど煮込む。(圧力鍋を使う場合は20〜30分程度)。
柔らかくなったら、火を止めてそのまま冷まし、脂を固めて取り除いても◎。茹で汁はカレーにも使用するため、捨てずに茹で汁ごと保存しておきましょう。下処理した牛すじは冷凍保存も可能なため、多めに仕込んで小分けにして冷凍しておくと、さまざまな料理に使用できます。

圧力鍋を使った牛すじカレーの作り方
材料(4人分) |
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牛すじ肉 … 約400g |
玉ねぎ … 2個(スライス) |
にんじん … 1本(乱切り) |
じゃがいも … 2個(お好みで) |
にんにく … 1片(みじん切り) |
しょうが … 1片(みじん切り) |
水 … 600ml(お好みで加減) |
市販のカレールウ … 1/2箱〜1箱(お好みの濃さで) |
サラダ油 … 大さじ1 |
ローリエ … 1枚(あれば) |
酒 … 大さじ2 |
塩こしょう … 少々 |
① 圧力鍋に油を熱し、にんにく・しょうがを炒める。香りが出たら玉ねぎを加え、飴色になるまで炒める(10〜15分が目安)。

② 炒めた玉ねぎに牛すじ・にんじん・ローリエを加えてさっと炒め、水を加えて圧力鍋のふたを閉める。

③ 加圧スタート。加圧時間は20〜25分。その後、自然に圧が下がるのを待つ。

④ ふたを開け、じゃがいも(入れる場合)とカレールウを加えて10分ほど煮込み、塩こしょうで味を調えたら完成!

普通の鍋を使った牛すじカレーの作り方
※材料は圧力鍋で作る牛すじカレーのものと同じでよい。
① 鍋に油を熱し、にんにく・しょうがを炒める。香りが立ったら玉ねぎを加えて飴色になるまで炒める(約15分)。

② 下茹でした牛すじ・にんじん・ローリエ・酒・水を加え、強火で沸かしてアクを取り、中弱火に。

③ ふたをして弱火で2〜2.5時間コトコト煮込む。途中で水が減ったら少し足す。
※ 1時間半〜2時間で柔らかさチェック。お好みのとろとろ加減になったらOK!

④ じゃがいもを加え、さらに10分ほど煮たらカレールウを割り入れる。ルウが溶けたら弱火でさらに10〜15分煮込む。

⑤ 塩こしょうで味を調えて完成!

牛すじカレーを柔らかくおいしく作るコツ

牛すじを柔らかくおいしく食べるためには、手間と時間がかかります。牛すじを調理するのが初めての方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは牛すじカレーをおいしく作るコツをいくつかご紹介します。初めて作る場合は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。
【1】 弱火でじっくりと煮込む
牛すじは牛のアキレス腱やすね、ネックなどの筋張った硬い部位ですが、じっくり煮込むことで柔らかくなります。そのままではかなり硬いため、おいしく食べるためには長時間煮込む必要があります。圧力鍋を使えば長い調理時間を短縮できますが、用意していない場合は、弱火でじっくりと時間をかけて煮込んで柔らかくしましょう。
【2】 牛すじの下処理を行う
牛すじカレーをおいしく作るなら、下処理の手間は欠かせません。茹でこぼしてアクをとったり、生姜や青ネギと一緒に茹でて臭みをとったりします。牛すじをどんな料理に使用するかによって下処理の方法は異なります。
たとえば洋風の料理に使う場合など、生姜やねぎの風味をつけたくないときは、水から茹でてアクをとって流す作業を1回増やしましょう。茹でる際にお酒を入れたり、米のとぎ汁で茹でたりする方法も、臭みとりに効果的です。
【3】 下処理の茹で汁は捨てずにカレーに使う
下処理で最後に残った茹で汁は、牛すじの旨みがたっぷり溶け出しています。カレーに使用すれば、牛すじの出汁のきいたおいしいカレーに仕上がるでしょう。下処理が済んだら、茹で汁ごと保存しておくのがおすすめです。
茹で汁ごと保存していると、表面に牛脂が浮いて固まってきます。その際は、レシピのサラダ油の代わりにこの牛脂を使えば、より風味豊かでまとまりのある牛すじカレーに仕上げられます。
和風でおいしい!NISHIKIYA KITCHENの「牛すじカレー」

NISHIKIYA KITCHENの和風シリーズでは、「牛すじカレー」をご用意しております。手間と時間のかかる牛すじの調理も、レトルトなら時短で味わえると、ご好評いただいております。「牛すじカレー」の調理では、煮込む前に丁寧に焼き上げ、しっかり旨みを閉じ込めました。みそと生姜の和風ベースのルーに、隠し味のチーズを加えてコク深さをプラス。どこかホッとする味わいが人気の牛すじカレーを、ぜひ一度ご賞味ください。
ご家庭で作れる牛すじカレーのレシピや、作り方のコツをご紹介しました。
おいしい牛すじカレーを作るなら、丁寧な下処理が欠かせません。下処理は手間と時間がかかりますが、その分旨みたっぷりでとろけるおいしさのカレーが味わえます。カンタン調理で手軽においしい本格派カレーを食べるなら、NISHIKIYA KITCHENのレトルトがおすすめです。どこか懐かしさを感じる和風のカレーを、ぜひ味わってみてください。