「もっとおいしくカレーを作りたい!」
カレー好きなら、誰しもが思うのではないでしょうか。そんなときは、カレーに隠し味を加えてみるのも一つの手です。隠し味は、カレーソースに甘みやコクをプラスしたり、風味をさらに豊かにしたりと、さまざまなメリットがあります。お好みの味に仕上げるために、隠し味を使って理想のカレーに近づけましょう。
今回のよみものでは、カレーの隠し味におすすめの食材や、レトルト食品のプロが実際に隠し味として使っている食材をご紹介します。
カレーの隠し味とは?
「隠し味」とは、調味料のなかで目立った味つけをするわけではありませんが、加えることで主たる味を引き立てる役割をするものを指します。
そのため、多くの方は食べた瞬間には隠し味の存在に気づきません。しかし、実際には隠し味でひと手間を加えていたり、意外な調味料を使っていたりするケースがあるのです。
多くの家庭で食べられているカレーは、家ごとに異なる隠し味を使って、独自のアレンジを加えていることも。
いつもと違う隠し味を使って、おうちのカレーをさらにおいしく仕上げてみましょう!
カレーに隠し味を入れるときのポイント
カレーに隠し味を入れるときもっとも大切なのは、適切な分量を守ることです。
隠し味を入れすぎると、味のバランスが崩れてしまうことも。煮込みのタイミングで少量を入れるのが基本ですが、心配なときは下ごしらえで食材を漬け込む際に使うなど、入れすぎを防ぐ工夫してみましょう。
また、カレーの隠し味は、味つけの方向性によって使い分けるのがポイントです。
コクを加えたいなら乳製品や香味野菜といったように、理想の仕上がりをイメージしながら選んでみてください。
隠し味を使うほかにも、複数のカレー粉やカレールウを組み合わせて使うというテクニックもあります。単品で使う場合よりも深みのあるソースに仕上げやすくなるため、こちらも併せて試してみてはいかがでしょうか。
おうちにある食材で!カレーの隠し味5選
ご家庭で使えるカレーの隠し味として、おすすめの食材を5つご紹介します。
定番の隠し味から少し意外な隠し味までありますが、どれも試しやすいものばかり。
ぜひお試しください。
【1】はちみつ
はちみつは、甘口カレーがお好みの方から人気の隠し味です。すりおろしたりんごと組み合わせると、さらにやさしい味わいのカレーに仕上がります。ソースの風味と馴染みやすく失敗しにくいため、まずは定番の隠し味から始めてみましょう。
分量は4人前で大さじ2分の1程度がおすすめです。
【2】味噌
多くのご家庭にある調味料の味噌。カレーに加えると、旨みやまろやかさがアップします。赤味噌と白味噌の違いを食べ比べてみても良いでしょう。塩分が多くなりやすいため、4人前に対して大さじ1程度を目安に、味を見ながら入れてください。
【3】赤ワイン
煮込み料理にも使われる赤ワインは、カレーの隠し味にもぴったり。フルーティーな香りとコクがソースにプラスされます。大人なカレーに仕上げたいときの隠し味に使ってみましょう。調理中にしっかりと煮詰めて、アルコール分を飛ばすのがポイントです。分量は4人前に対して100mlが目安です。
【4】チョコレート
甘いお菓子のチョコレートは、やや意外ですがカレーの隠し味としても活躍します。カカオのコクと甘みは、カレーのソースと相性抜群。カレーの隠し味にするなら、程よい苦みが加わるビタータイプがおすすめです。分量は4人前で30g(6片)ほど。初めは、味を見つつ、入れ過ぎに注意してみてください。
【5】コーヒー
粉末状のインスタントコーヒーをカレーの隠し味にするのも人気があります。意外性がありますが、コクと苦みが加わることで大人な味に仕上がると評判です。ご自宅にあるコーヒーを少量カレーに加えて、複雑な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。分量は4人前で小さじ1~2ほど。入れ過ぎると苦みが強く出るため、少しずつ入れて調整してください。
【番外編】バナナ (菅原おすすめ!)
4人前のカレーに対して½本のバナナ。
バナナを荒くつぶして、カレーに溶け込ませて、とろとろに。
スパイシーなカレーにコクと深みがプラスされます。
【さらにおいしく!】プロが使う、5つの隠し味とカレー紹介
ここまで、ご家庭でも定番として知られる、カレーの隠し味をご紹介しました。
市販のレトルトカレーの商品開発を手掛ける料理のプロは、どんな隠し味を使っているのでしょうか?
実際にNISHIKIYA KITCHENの商品でも使用されている、5つの隠し味を商品と併せてご紹介します。
【1】ココナッツミルク
ココナッツミルクは、ココナッツの種子から作られるミルク状の食材です。濃厚な甘い香りが特徴的で、主にタイカレーで使われています。カレーの隠し味にココナッツミルクを加えると、まろやかさやエスニックな風味がプラスされ、深みのある仕上がりに。なお、市販のココナッツミルクは、中華材料や製菓材料などの売り場で見つかることが多いようです。
隠し味にココナッツミルクを使ったカレー:「レモンクリームチキンカレー」「シャンピニオンカレー」「ガーリックシュリンプカレー」「グリーンカレー」「南インドのクリーミーフィッシュカレー」
レモンクリームチキンカレークリーミーな甘口カレーです。多くのお客様がリピートする、NISHIKIYA KITCHENの一番人気商品です。 お客様の声
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シャンピニオンカレーソースにも具材にもシャンピニオン(きのこ)をふんだんに使用した、きのこの旨みたっぷりの辛口カレーです。クリーミーな仕上がりの中に、ピリッと来る辛みがクセになります。 お客様の声
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ガーリックシュリンプカレーハワイの料理「ガーリックシュリンプ」をイメージしたカレーです。食欲をそそるにんにくの香り、玉ねぎの甘味をいかし、えびの旨味がたっぷりソースに溶け込んだカレーです。 お客様の声
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グリーンカレーココナッツミルクの優しい甘さの後に、青唐辛子の刺激的な辛さがクセになるタイのカレーです。本場の原料で仕上げた本格的な味わいを楽しめます。 お客様の声
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南インドのクリーミーフィッシュカレー魚の旨み、タマリンドとトマトのほのかな酸味、ココナッツミルクのコクがごはんに良く合うフィッシュカレーです。具材には、日本でもなじみのあるキハダマグロを使用。ニシキヤキッチン社員人気ナンバーワンの一品です。 お客様の声
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【2】チーズ
カレーの定番トッピングとしてお馴染みのチーズですが、実は隠し味としても活躍してくれます。ソースにコクを加えたいときは、仕上げにチーズを入れて軽く煮込み、溶かすのがおすすめです。ご家庭でチーズを隠し味に使う際は、粉チーズやシュレッドチーズなど、ソースに溶けやすいタイプのものを選ぶと良いでしょう。濃厚でとろけるようなカレーに仕上がります。
隠し味にチーズを使ったカレー:「牛すじカレー」
牛すじカレー隠し味にチーズを使った、どこか懐かしい味わいの和風カレーです。じっくりと煮込まれた牛すじはやわらかく、とろけるおいしさ。コクのあるソースには、焼き上げたお肉の香ばしさと旨みが溶け込んで、ご飯がどんどん進みます。 お客様の声
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【3】プルーン
スモモを干してドライフルーツにした「プルーン」。ビタミンやミネラルが豊富で、栄養面でも注目されることが多い果実です。そんなプルーンをカレーの隠し味に使えば、ソースに甘みとコクが加わり、本格派なプロの味に仕上がります。ご家庭でカレーに入れるなら、ペースト状になったプルーンピューレが使いやすいでしょう。
隠し味にプルーンを使ったカレー:「ゴルゴンゾーラビーフカレー」「牛バラのスパイシー欧風カレー」
ゴルゴンゾーラビーフカレー濃厚なゴルゴンゾーラチーズの風味が特徴の、珍しいビーフカレーです。隠し味に使用しているのは、チーズと相性の良いプルーン。こだわりのソースには独特の深みや複雑さがあり、リッチな大人の味わいに仕上げられています。 お客様の声
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牛バラのスパイシー欧風カレー通常のニシキヤキッチンカレーの1.5倍量・270gの大盛サイズ。 お客様の声
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【4】ヨーグルト
ヨーグルトは、インドカレーでは定番の隠し味として知られています。日本の家庭で食べられているカレーに加えても、味がまとまりやすくなったり、まろやかさが出たりするためおすすめです。また、お子様向けのカレーのように、ソースの辛さを控えたい場合にも向いています。量が多いと酸味が強くなるため、少しずつ加えて調整することが大切です。
隠し味にヨーグルトを使ったカレー:「チキンカレー」「ジンジャーポークカレー」「ケバブカレー」
チキンカレーカレーの定番であるチキンカレー。NISHIKIYA KITCHENでは、隠し味にヨーグルトを使っています。スパイスが爽やかに香り、たまねぎの甘みがたっぷりのソースは、シンプルで飽きのこないおいしさ。ベーシックな味わいも、一つひとつ丁寧に作られています。 お客様の声
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ジンジャーポークカレー高知県産の刻み生姜を使用した、生姜の香りと辛みを楽しむポークカレーです。コクと甘みのあるカレーソースに隠し味としてヨーグルトを加え、生姜の味わいを引き立たせています。 お客様の声
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ケバブカレートルコの代表的な肉料理の一つである、ケバブをイメージした辛口カレーです。グリルした鶏むね肉に合わせるのは、トルコで馴染みのあるトマトソース。数種類のスパイスを組み合わせ、奥深いスパイシーな味わいに仕上げました。 お客様の声
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【5】コチュジャン
コチュジャンは、朝鮮半島の料理に欠かせない、唐辛子を使った発酵食品です。韓国料理では、ビビンバやタッカルビのほか、炒めものや鍋料理などに幅広く使われています。甘さと辛さのある複雑な味わいで、カレーの隠し味として使うと深みが増します。辛さが強い調味料なので、少しずつ足すようにして加えましょう。
隠し味にコチュジャンを使ったカレー:「ゴロッと野菜と豚バラカレー」
ゴロッと野菜と豚バラカレーたっぷり野菜と豚バラ肉が入った、食べごたえのある大盛りカレーです。中辛ソースの隠し味に使われているのはコチュジャン。スパイシーでコクがあり、食欲をそそる味づくりに注目です。通常商品の1.5倍のボリュームがあるので、たくさん食べたい方にもおすすめします。 お客様の声
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今回は、ご自宅での手作りにもおすすめしたい、カレーの隠し味をご紹介しました。
カレーづくりの専門家も重視する隠し味。ご紹介したNISHIKIYA KITCHENの商品も、おいしさのために多くの工夫が重ねられています。レトルト食品のプロが手掛けた味づくりを、ぜひ体感してみてください。