日本でも大人気のインドカレー。調理法はもちろん、具材・味・種類など、日本の家庭で親しまれている“日本風カレー”とは異なる点が多くあります。
今回のよみものでは、インドカレーを具材や味の系統ごとに分けて、それぞれの特長や魅力について解説します。
また、NISHIKIYA KITCHENが誇る本格インドカレーシリーズも併せてご紹介するので、人気の味をぜひ試してみてください!
目次
種類によって異なる魅力を持つインドカレー
インドには、日本で親しまれている日本風カレーとは異なり、多種多様なカレーの種類があります。まずは、地域ごとの特色や味わいの違いなど、インドカレーの魅力についてご紹介します。
世界で親しまれているカレー
カレー発祥の地であり本場であるインドには、「カレー」という料理が存在しません。インドのスパイスをふんだんに使った煮込み料理を、イギリス人が自国へ伝える際に「カレー」と呼んだことが、世界のカレーの始まりでした。カレーという名称は、スープや汁物のことを指すタミール語の「カリ(kari)」が語源といわれています。そこから日本をはじめとした世界各国に伝わり、やがてカレーは世界中で親しまれる料理となりました。
日本の家庭で一般的に食べられているカレーは、インドカレーとは大きく異なります。調理には小麦粉入りのルーやカレー粉などを使い、とろみをつけて仕上げるのが一般的です。具材は、お肉ではチキン・ポーク・ビーフ、野菜ではたまねぎ・にんじん・じゃがいもなどが定番となっています。インドから世界各地に伝わったカレーは、それぞれの国の文化や嗜好に合わせて変化し、現在のスタイルになりました。
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北インドカレーと南インドカレー
インドの国土は日本の約9倍も広く、人口は世界第2位にあたる約13億人と、非常に広大な国です。そんなインドでは、地域によって気候や文化が異なるように、カレーにも地域ごとの特色があります。インドカレーのなかでも、日本でよく知られているのが「北インドカレー」と「南インドカレー」です。
北インドカレーは、生クリームやバターなどの乳製品を使用した濃厚な味わいと、とろみのあるソースが特長です。具材はチキンやマトンなどの肉類が多く、クミン・カルダモン・ターメリック・クローブ・シナモンなどの香辛料をふんだんに使った、スパイシーなカレーが多くあります。代表的なカレーの種類は、「バターチキン」や「パラックパニール」「キーマ」などです。北インドでは小麦が多く作られているため、チャパティやナン、ロティなどのパン類と合わせてカレーが食べられています。
南インドカレーは、サラサラしたスープ状をしているのが特長です。ココナッツミルクやヨーグルトなどを使用するため、さっぱりした味わいになります。さらに、マスタードシードやカレーリーフなどのスパイスと、トマトやフルーツなどを使った、辛みと酸味のきいたカレーが多くあります。具材は肉類よりも魚介類・野菜類・豆類を使うことが多くなっています。代表的なカレーの種類は、「アヴィヤル」「サンバル」「ケララフィッシュ」などです。南インドでは稲作が盛んで、バスティマライスがよく食べられています。
もっといろんな種類のカレーを食べてみたいと感じるカレーファンの方は、ぜひ多彩な魅力を持つインドカレーにもチャレンジしてみてください!
スパイシーな辛口カレー
インドカレーの種類ごとに、それぞれの特長や魅力を確認してみましょう。ここでは、スパイシーな辛口のカレーをご紹介します。
辛みのスパイスを使ったカレー
インドカレーに使われるスパイスのなかでも、辛みを加えるのは「チリペッパー(カイエンペッパー)」「ブラックペッパー」「青唐辛子」などです。チリペッパーは乾燥させた赤唐辛子、ブラックペッパーは乾燥させた胡椒の実からスパイスが作られています。いずれもインド料理のミックススパイスである「ガラムマサラ」に配合されることもあるスパイスです。また、青唐辛子は完熟する前の唐辛子であり、南インドカレーの材料としてよく使われます。辛みのスパイスを使ったインドカレーでは、日本風カレーとは一味違う刺激的な辛さを存分に楽しめます。
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【NISHIKIYA KITCHENのおすすめ】
ビーフマサラ
[辛口]
ヒンドゥー教の多いインドでは珍しい、ビーフを使ったカレーです。トマトピューレーやヨーグルトの程よい酸味と、マサラの強い辛みがクセになります。スパイシーなソースのなかに、じっくり煮込んだ牛バラ肉の旨みが感じられます。
マトンパンジャビー
[大辛]
味のベースとなるトマトは2種類を使用し、甘みと旨みをしっかり引き出したカレーです。NISHIKIYA KITCHEN特製のスパイスミックスに、ブラックペッパーと赤唐辛子を加えて大辛に仕上げました。マトンの旨みとトマトの酸味、ブラックペッパーのキレのいいさっぱりとした辛みがクセになります。
ココナッツチキン
[辛口]
ココナッツミルクのマイルドな甘みのなかに、スパイスの深みある辛さを感じられるチキンカレーです。南インドのカレーに欠かせないフレッシュなカレーリーフを使用するために、地元宮城県・蔵王の農家での契約栽培を始めました。こだわりの材料を使った本場の香りをご堪能ください。
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野菜や豆がたっぷりのカレー
野菜や豆をたっぷり使用したカレーをご紹介します。インドには菜食の方も多いため、お肉や魚介類を使わないカレーも多く存在します。
ダール:豆のカレー
ダールとは、ヒンディー語で豆類の総称、またはひき割りの豆を使ったスープなどを表す言葉です。インドの家庭では、豆を使ったカレーは定番の料理で、肉に代わるたんぱく源としても大切な役割を担っています。
パラックパニール:ほうれん草とチーズのカレー
「パラック」はほうれん草、「パニール」はインドのカッテージチーズのことです。パラックパニールは、ペーストにしたほうれん草をベースに、スパイスとカッテージチーズを加えて仕上げます。北インドを代表するカレーの一つです。
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サグ:青菜のカレー
日本ではほうれん草のカレーを「サグカレー」と呼ぶことがありますが、正式には青菜で作ったカレーのことを指します。北インドでは、一般的にほうれん草のカレーに肉類を合わせないものの、サグカレーにはチキンやマトンを合わせて食べることが多いようです。
【NISHIKIYA KITCHENのおすすめ】
パラックパニール
[小辛]
国産ほうれん草をベースに小松菜とケールを合わせ、3種類の青菜で作っています。生クリームのコクを生かし、日本人好みの味に仕上げるため、トマトの旨みと炒めたまねぎの甘みをプラスしました。この商品のために地元・蔵王のチーズ工場で作られた、こだわりのパニールの味わいをお楽しみください。
チャナマサラ
[中辛]
ほくほくしたひよこ豆がたっぷり入った、NISHIKIYA KITCHEN特製のスパイスミックスが香る濃厚な豆カレーです。トマトはピューレーとペーストの2種類を使用。フライドオニオンの甘みが感じられる、食べごたえ満点のカレーをぜひご賞味ください。
ベイガンティルマサラ
[中辛]
黒ごまとトマトがベースのコクあるソースに、グリルして旨みを凝縮したなすを合わせた野菜カレーです。さらに、ローストしたココナッツを加えて食感のアクセントにしています。香ばしいグリルなすと黒ごまの香りが食欲を刺激し、ご飯が進む味わいです。
濃厚でまろやかな甘口カレー
主に北インドでよく食べられている、濃厚でまろやかなタイプのカレーを紹介します。とろみのある甘口カレーは、日本風カレーに似ているため、インドカレー初心者にもおすすめです。
バターチキン:乳製品で仕上げた濃厚なチキンカレー
トマトベースのソースで鶏肉を煮込み、バターと生クリームで仕上げた濃厚なバターチキンカレー。鶏肉の旨みや、乳製品のコクが楽しめる、日本でも人気のあるインドカレーです。辛みも少ないため、辛いものが苦手な方やお子様でも食べやすいカレーといえます。
【NISHIKIYA KITCHENのおすすめ】
バターチキン
[甘口]
ギー(バターオイル)で炒めたカシューナッツペーストと、北海道産生クリームによる奥深い味わいが魅力の、マイルドなチキンカレーです。辛さ控えめながらスパイスの香りもしっかり楽しめます。トマトの程よい酸味がきいて、インド料理が初めての方にも食べやすいカレーです。
お肉や魚が主役のカレー
お肉やお魚がメインの、食べごたえのあるカレーをご紹介します。インドには、宗教上の理由で牛肉や豚肉を食べない人や、肉全般を食べない人も多くいます。地域による違いにも注目してみましょう。
キーマ:ひき肉のカレー
日本でも人気のキーマカレー。「キーマ」は細かいものという意味で、ひき肉やみじん切りの野菜の入ったカレーのことを指します。日本では主に牛肉や豚肉を使って作られますが、インドではヤギ肉や羊肉のひき肉が使われることが多いカレーです。スパイスが肉の臭みを消し、風味をプラスしてくれます。
ポークビンダルー:マリネした豚肉のカレー
ポークビンダルーは、西インドのゴア州にポルトガルから伝わった料理です。ワインビネガーでマリネした豚肉を、にんにくやたっぷりのスパイスで煮込んで作ります。インドでは、スパイスやチリを加えてアレンジして楽しまれています。
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フィッシュカレー:魚を使ったカレー
魚を使ったフィッシュカレーは、南インドを代表するカレーです。魚の味わいを生かすために、使用するスパイスの配合は至ってシンプル。タマリンドの酸味と、ココナッツミルクのまろやかさを組み合わせ、魚の旨みを引き出しています。
【NISHIKIYA KITCHENのおすすめ】
キーママタル
[中辛]
ヒンディー語で「キーマ」はひき肉を、「マタル」はグリンピースを意味します。インド全域で広く食べられているカレーの一つです。トマトの酸味とココナッツミルクのまろやかさがマッチしたソースに、国産の鶏ひき肉とグリンピースを組み合わせ、食べやすい味わいに仕上げました。
ポークビンダル
[中辛]
ゴア州で食べられているポークビンダルを、NISHIKIYA KITCHENがレトルトカレーに仕上げました。ポークビンダルには欠かせない、辛みのある唐辛子と辛みのない唐辛子2種類をブレンドし、酸味と辛みのバランスのいい味わいに仕上げました。本場の味わいを、どうぞご堪能ください。
ケララフィッシュ
[中辛]
具材には日本でも馴染み深いキハダマグロを使用。ケララのフィッシュカレーには欠かせないマスタードシードとフェンネルは、最初に炒めることで香りを引き出しています。タマリンドの酸味とココナッツミルクのコク、NISHIKIYA KITCHEN特製スパイスミックスの豊かな香りが感じられるフィッシュカレーです。
NISHIKIYA KITCHENインドシリーズのこだわり
NISHIKIYA KITCHENではインドシリーズの商品開発にあたり、本場インドの味を研究する現地研修を行いました。開発を担当したのは、インドの料理教室や家庭でカレー作りを学んだチーム。本格派のレトルトカレーには、現地で学んだスパイス使いを参考に、独自で配合したガラムマサラを使用しています。
現地のインドカレーを再現するうえで、なかには日本では調達が難しい食材もありました。そこでNISHIKIYA KITCHENでは、地元の生産者の協力を受けて一から食材づくりを開始。生のカレーリーフやフレッシュなパニールなど、インドカレーシリーズの商品のためだけに、こだわりの材料を揃えました。本場インドに近い本格的な味わいは、地元である宮城県蔵王の広大な自然や、生産者さんたちの協力があって初めて実現したものです。
NISHIKIYA KITCHENでは、10種類以上のインドカレーのラインナップを展開しています。食べ比べできるセットのご用意もございますので、ぜひご自宅用やギフトシーンでお役立てください。
本場インドには、今回ご紹介したカレー以外にもさらに多種多様なカレーがあります。いつもの日本風カレーだけでなく、さらに珍しい種類のカレーにチャレンジしてみたい方は、ぜひNISHIKIYA KITCHENのインドカレーシリーズを味わってみてください。
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